
アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ、水性鼻汁、鼻閉を主症状とするI型のアレルギー疾患です。
アレルギー性鼻炎には、1年中症状のでる通年型と花粉症のように季節によって症状のでる季節型があります。
【診断】
問診、鼻鏡検査、副鼻腔X腺検査、鼻汁好酸球検査、採血によってアレルゲンを同定するRAST検査などを考慮し、診断をすすめます。
【治療】
まずアレルゲンに対する抗原の回避が重要です。そのためには、ある程度自分がどのような抗原に感作されているか知っていると良いと思います。
薬物治療としては、経口抗ヒスタミン剤、経口抗ロイコトリエン薬、点鼻薬(抗ヒスタミン薬やステロイド薬があります)などを用います。
また、内服薬にてコントロール不良の場合は、手術療法の選択肢もあります。これはレーザーを用いた鼻粘膜焼灼や肥厚した粘膜を外科的に切除する方法、また鼻汁分泌神経である後鼻神経切除術などがあります。
最近注目を集めている治療法として舌下免疫療法があります。これは、鼻アレルギーの根治的療法で、まずスギ抗原が平成26年より保険診療として認められます。詳細は認可後、後述します。